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年間祭礼行事

1月

新年参拝(しんねんさんぱい)( 正月三ヶ日 )

左義長(さぎちょう)( 1月15日 )

「一年の計は元旦にあり」と言われる様に、年が新たまった事を神様にお祝い申し上げると同時に、その年の様々なお願い事を託す場として、古来より新年参拝は、新年の必行儀礼として、日本人の心の拠り所となっております。

 

 平安時代の貴族の正月遊びに「毬杖(ぎっちょう)」と言う杖で毬をホッケーのように打ち合う遊びがあり、小正月(1月15日)に宮中にて毬杖3本を結び、その上に扇子や短冊などを添え、これを焼く事でその年の吉凶などを占った行事があった事から、これを起源として「三毬杖(さぎっちょう)」から「左義長(ぎっちょう)」と呼ばれる様になったと云われています。

 

 当宮は金沢の左義長の元祖としても知られ、藩政時、毎年正月の城内の諸門・藩主の居間等に掛けられた注連縄は当宮に持参し、寺社奉行立会いの下に焼かれるのが慣例でした。今日では一年間お守り頂いた御札や御守、又注連縄・正月飾等の縁起物を感謝と共にお燃やしする行事として、広く親しまれております。

2月

鎮火祭(ちんかさい)( 2月15日 )

 当宮では金沢の風土柄、特に寒く乾燥する季節である為か、火災が多い月とされる2月に、その年の氏子の火災防止を祈願する鎮火祭を斎行しております。別名「ほしずめのまつり」とも呼ばれる特殊神事です。

3月

祈年祭(きねんさい)( 3月15日 )

 春の訪れに感謝し、氏子各ご家庭の一年の更なる発展を祈願する春祭に加え、特に祈年祭は古来より「としごいのまつり」とも呼ばれ、その年の五穀豊穣を祈願する祭礼として、11月に斎行される収穫感謝祭(新嘗祭)と一対の重要神事です。

5月

春季例大祭 ( 5月15~17日)

あぶりもち家守
あぶり持ち家守

 当宮年間最大の祭礼の一つである春の例大祭とは、春の訪れに感謝し、氏子崇敬者の一年の更なる発展を祈願する“春祭”の事です。特に当宮の春秋の例大祭は「お日待祭(おひまちまつり)」、「あぶりもち神事」と呼ばれ、三百年以上続く全国只一つの悪事災難厄除伝統特殊神事として有名です。

 

加賀藩二代藩主・前田利長が春秋両度の祭礼を厄除け神事とし、祭毎に供える餅を御幣(お祓いの用具)形に串刺しにしたものを飾って“家守(いえもり)”とする一方で、聖火にあぶったものを食して身体の災厄を免れる信仰として自ら範を示した事が起源とされます。

6月

夏越大祓(なごしおおはらい)(6月30日)

茅の輪
茅の輪

 大祓(おおはらい)とは毎年6月、12月の年二度、今日でも宮中を始め広く全国の神社にて行われている行事です。特に6月斎行のものを『夏越大祓(なごしおおはらい)』と言います。

 

 古来より人間は、平常無意識の内に諸々の・悪事災難を身に付けるものだという考えの下、それらを身代わりである“人形”に託して祓い清め、さらに参道に立てられる茅(ちがや)で作った大きな輪“茅の輪”をくぐる事により、皆様方御一家の不慮の事故災害のない様、健康・安全・繁栄・福徳円満を祈願する神事です。

 

 古今・後撰に次ぐ第三番目の勅撰和歌集で、いわゆる「三代集」の最後にあたり、寛弘三年(1006)頃編纂された拾遺和歌集には、「題しらず」「よみ人知らず」として、「水無月の 夏越の祓する人は 千歳(ちとせ)の命 延ぶといふなり」という歌が載っており、この頃には既に盛んに夏越大祓が行われていた事をうかがわせます。

夏越大祓のお守り
夏越大祓のお守り
大祓人形(ひとがた)
大祓人形(ひとがた)

10月

秋季例大祭( 10月15~17日)

春季例大祭と並び、当宮年間最大の神事です。古来より我々日本人は、祖先から稲作を基本とした生活を構築してきました。従って、秋の稲を始めとする五穀(=米・麦・粟・豆・黍(きび)または稗(ひえ))の出来は、生死に直結する最重要事と考えられ、特に作物の豊かな実り、又それらを食する事によって、家族の命が生き長らえる事を神様に感謝し、更なる発展・繁栄を祈願する秋祭は、年間の重要神事と位置づけられ、今日に至っています。

 

 春祭同様、加賀藩主・前田家との縁が深い「あぶりもち神事」として、広く知られています。

11月

収穫感謝祭(しゅうかくかんしゃさい 11月23日 )

 11月23日に斎行される神事で、2月に斎行される祈年祭と一対の神事として戦前までは新嘗祭(にいなめさい)と呼ばれ、古来より神社神道においては重要神事のひとつです。

 

“新(にい)”とはその年収穫された「新穀」を意味し、“嘗(なめ)”とは「饗応(きょうおう)する」・「おもてなし」をするという意味です。即ち、新穀を神様にお供えする事によっておもてなしをするお祭りという事です。

 

神明蛭子像
神明蛭子像

末社例大祭(まっしゃれいたいさい 11月30日 )


 当宮末社の
蛭子社(えびすしゃ)・稲荷社(いなりしゃ)の例大祭です。又そのご縁から、当宮社殿には古来より伝わる「神明蛭子像(しんめいえびすぞう)」が安置されており、特にこの日は参拝すると商売繁盛・金運興隆にご利益がある日と言われています。

12月

師走大祓(しわすおおはらい)(12月31日)

「夏越大祓」でも説明した様に、毎年6月、12月の年二度行われる大祓(おおはらい)の内、12月に斎行されるものを『師走大祓(しわすおおはらい)』と言います。

 

 夏越大祓同様、身代わりである“人形”に、その年下半期の平常無意識の内に身に付けた罪・穢(けがれ)・悪事災難を託して祓い清め、皆様方御一家の不慮の事故災害のない様、健康・安全・繁栄・福徳円満を祈願する神事です。

「夏越大祓」でも説明した様に、毎年6月、12月の年二度行われる大祓(おおはらい)の内、12月に斎行されるものを『師走大祓(しわすおおはらい)』と言います。

 

 夏越大祓同様、身代わりである“人形”に、その年下半期の平常無意識の内に身に付けた罪・穢(けがれ)・悪事災難を託して祓い清め、皆様方御一家の不慮の事故災害のない様、健康・安全・繁栄・福徳円満を祈願する神事です。

年越大祓のお守り
年越大祓のお守り
大祓人形(ひとがた)
大祓人形(ひとがた)